2012年1月12日木曜日

陸山会事件

政治資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反に問われた民主党の小沢一郎元代表の裁判での被告人質問が10日・11日の2日間にわたり行われた。

小沢氏は収支報告書の作成に関し「すべて秘書に任せていた、収支報告書は一度も見たことがない」と述べたとのこと。それが事実であったとしても政治資金管理団体の代表としての監督責任は免れない。しかもそのような扱いが「大多数の国会議員がそうだと思う」と発言したとのこと。

こんな非常識な行為が自然と思っている議員が他にもいるとは考えにくく、共通項とされてしまった方々の憤りは想像に難くない。

私自身も政治資金管理団体の代表として同一視されてしまうとしたら大変心外であり迷惑なことだ。

また、問題になっている「4億円」の件について、現金は常々自宅に保管してあったとか、融資関連書類(約束手形等)に説明を受けずに署名したとか、我々市民感覚ではとても常識とは思えない行為をご自身では普通のことだと述べたとのこと。

どうやら小沢氏の金銭感覚は、我々市民とは相当異なるようだ。これ程市民感覚とずれている方が、議員として、本当に国民の痛みが理解できるのだろうか?甚だ疑問に思う。

そういえば昨年民主党は、「市民の党」という北朝鮮擁護のような政治団体との不可思議な巨額政治資金のやりとりが発覚し、しかもその献金方法が規制法のがれの行為ではないかと今でも疑念は晴れていない。更に野田現首相や前原元代表などへの外国人からの違法献金が発覚した事例もあった。

政治資金規正法はこういった事例を考慮し、現実に則した法に改正すべきだ。小沢氏の件を見れば「秘書が…」の言い訳が絶対に許されない法とすべきだと思う。