2012年1月6日金曜日

失言?

昨年12月の臨時国会会期末に参議院で問責決議を受けた山岡大臣が5日、内閣府職員への年頭訓示式で欧州債務危機に触れ「今年ユーロは破綻するのではないかと思っている。そうなると中国のバブルも破裂する可能性がある。」と述べたとのこと。

5日のロンドン市場でも、ユーロは対円では11年ぶりの安値をつけるなど「ユーロ安」が止まらない。経営者の多くも「ユーロ安」の原因である「欧州の債務危機」が世界規模の金融不安に発展する可能性があると見ている。

そのような事態に陥らないために日本を含む関係諸国が危機回避に取り組んでいる(とは言っても現政権ではどこまで真摯に取り組めるのか不安だが…)ところであるが、その中での現職の閣僚の発言としてはまさに不適切極まりない。

さらに山岡大臣は「金融・経済の大津波がやってくる」などと、東日本大震災で津波被害を受けた人々への配慮を欠いた比喩を3度も繰り返したそうだ。

ここまでくると最早「失言」とは言えない。世の中の状況や人々の感情といったものが全く頭にないために、山岡氏としてはまともな発言のつもりなのであろう。

当然ながら、閣僚の発言は重い。国内外に影響する。人心の理解できない、責任のとれない、そもそも政治家としての資質のない方が閣僚では、何も解決できない。

ご自身の保身に固執し、国民をこれ以上不幸にするのは止めて頂きたい。山岡大臣の一刻も早い退任を望む。