2012年10月29日月曜日

安倍「シャドウ・キャビネット」が初会合

安倍新体制での「シャドウ・キャビネット」(影の内閣)が16日に発足し、24日党本部で初会合が開かれました。
官房長官には甘利明政務調査会長、各大臣には政調の各部会長が就任しました。また、加藤勝信総裁特別補佐を総理首席補佐官、金子恭之政調事務局長を総理補佐官として安倍総裁を支える体制を整えました。
安倍総裁はあいさつで「野田内閣が機能を果たしていないという状況の中で、シャドウ・キャビネットの任務は極めて重い。われわれは近いうちに政権をとった際に、直ちにあらゆる政策を実行できる体制をこのシャドウ・キャビネットにおいて整えておかなければならない」と強調。シャドウ・キャビネットの議論を通じて責任野党であることを国民に示していくとの決意を述べました。


         【自民党シャドウ・キャビネットの顔ぶれ】
  
                   
    ■内閣総理大臣              安倍晋三
    ■内閣官房長官              甘利 明
    ■総務省                 井上信治
    ■法務省                 稲田朋美
    ■外務省                 三ッ矢憲生
    ■財務省                 竹本直一
    ■文部科学省               義家弘介
    ■厚生労働省               福岡資麿
    ■農林水産省               江藤 拓(農林担当)
                         末松信介(水産担当)
    ■経済産業省               新藤義孝
    ■国土交通省               北村誠吾
    ■環境省                 吉野正芳
    ■防衛省                 武田良太
    ■国家公安委員会・拉致問題担当      山谷えり子
    ■内閣府
      領土、行革・公務員改革、
      男女共同参画、地方分権、沖縄     山谷えり子
      防災担当               長島忠美
      消費者・少子化担当          あべ俊子
      復興庁                谷 公一

    ■内閣官房副長官             中谷 元
     内閣官房副長官             衛藤晟一
     内閣官房副長官             世耕弘成

     ■内閣総理大臣首席補佐官         加藤勝信
     内閣総理大臣補佐官           金子恭之

2012年10月20日土曜日

石破茂幹事長「わが党がすすむべき方向について」

―幹事長としての抱負と決意は。

【石破幹事長】
このたびの総裁選を通じ、われわれは民主党と違い、現実的な政策を展開する党であることを国民に示せました。これからは、「国民に信頼され共感される自民党」「勇気と真心を持って真実を語る自民党」を実現し、かつ「選挙に強い自民党」をつくりたいと思います。「風で当選する者は、風で落選する」との例えもあり、日常の地道な活動をしっかり行うことが大切です。
参院選まで約10カ月、総選挙は“近いうち”、残された時間は短いです。
選挙に勝利し、長期に安定した安倍政権の実現に向け全力を尽くします。

―“選挙に強い自民党”をどうつくっていきますか。

【石破幹事長】
小選挙区であれ中選挙区であれ、選挙の基本は一緒です。「歩いた家の数しか票は出ない。握った手の数しか票は出ない」と思っています。毎日、300~400軒歩くのは当たり前、自分の体験では600軒歩けます。
大事なのは、必ず有権者の方の目線より下から手を握り、頭を下げることです。会社回りのときも、必ず従業員の方一人ひとりに接し、会合に呼ばれたら、その団体や企業が抱えている課題をしっかりと語ることです。
市町村などの自治体に出向くときも同様です。投票日に自分の名前を書いていただくことがどれだけ大変か認識すべきです。

―衆院鹿児島3区補選にどう臨みますか。

【石破幹事長】
補選は圧勝を目指します。圧勝とは、単に勝利するだけでなく、全地域、男性・女性を問わず全年代、あらゆる職種において、偏りなくご支持をいただくことです。「完勝」を目標に総力を挙げ取り組みます。

―地方の党員・党友の声をどう生かしていきますか。

【石破幹事長】
党は、党員・党友の皆さまのもので、“みんなの自民党”との参加意識を持っていただくことが基本です。特に、一軒一軒回って党費を集めてくださる党員の方のご苦労を忘れてはなりません。党運営や政策決定のあり方も、地方党員の声を必ず反映させます。

―今後の国会対応についての方針は。

【石破幹事長】
党首会談から全てが始まります。谷垣禎一前総裁と野田佳彦総理の約束である“近いうち解散”について、よもや一国の総理が前言を翻すことの無いよう、安倍晋三総裁から質していただくことだと思います。安倍総裁が、今政治が何をなすべきかを伝え、それに対して野田総理がきちんと答えれば、当然“解散は近い”となります。それでも年内でなく、解散を引き延ばせば、野田政権は大変な国民世論の非難を浴びるでしょう。われわれは、特例公債法案も議員定数の問題も人質に取るつもりはありません。解散に追い込むため理路整然と王道を歩んでまいります。