2011年12月26日月曜日

日本再生元年予算?

野田内閣は24日に2012年度予算案を閣議決定した。

予算規模は、一般会計では総額90.3兆円で6年ぶりの前年度比マイナスとなっているが、3.8兆円にのぼる復興経費を特別会計に計上し、交付国債で賄う基礎年金の国庫負担財源2.6兆円を別枠としているため、実質予算規模は96兆円を上回り過去最大である。

2011年は未曽有の大災害があり、その復興を優先させるためには予算規模が過去最大でもそれ自体は問題ではない。問題は、一般会計予算規模を絞ることにより、国債費を除く政策経費と新規国債の発行額を前年度以下に抑えるという目標を達成するとしている点である。これでは、見せかけの財政健全化と言わざるを得ない。財政健全化の形を整えただけではないか。

さらに中身を見れば、民主党のマニフェストはどこへいってしまったのか、特に公共事業は、八ッ場ダムは必然の予算計上であるが、他に「事業仕分」で凍結されたはずの道路整備、整備新幹線の着工等が計上されていることに疑問を感じる。整備新幹線は今着工する必要があるとは思えない。優先順位が低いと判断したものを敢えてここで復活させるのは、正に次期総選挙用の「バラマキ」であり、国民の生活を二の次としていると見ざるを得ない。このような予算案を「日本再生元年予算」などと平気で言える野田総理に大いに疑念を感じる。

我が自民党はいずれ1月開会の通常国会において、この予算案の問題点を徹底的に追及し、真に国家国民のための予算案を対案として提示し、国会論戦に臨む。

これ以上国益を損ない、国民を不幸にさせないため、我々は一刻も早く政権を奪還しなければならない。