2011年12月22日木曜日

危機意識

金正日総書記死去に伴う政府の安全保障会議に山岡国家公安委員長が間に合わなかった問題で、藤村官房長官は連絡を怠った警察庁に責任があるという認識を示した。

山岡大臣は当日朝、地元栃木にいたようだが、北朝鮮による「重大発表」が正午から行われるという情報は午前10時頃には臨時ニュースとして流れていたはずであり、これに気がつけば正午に東京に戻ることは十分可能である。そもそも「北朝鮮の重大発表」といえば、過去の経緯からして軍事行動である可能性も十分想像できたはずで、もしそうだとすれば国家公安委員長で、しかも拉致担当大臣も兼務している山岡大臣は今回の安全保障会議をむしろ主導していくべき立場なのではないか。

危機意識が全く欠如していると言わざるを得ない。ご自信の職務の重大性をどう考えているのか理解に苦しむ。しかも自らの鈍感さが招いた事態にもかかわらず、事務方にその責任をなすりつけている。

民主党の掲げる「政治主導」とはいったい何なのか?事務方へ「丸投げ」し責任はとらないのが民主党の「政治主導」のように思えて仕方がない。臨時国会で問責決議を可決されたにも関わらず、そのまま大臣の席に留まり、何をするのかと思えば今回の体たらくである。よく政治家は「職責を全うする」という言い方をするが「職責」という言葉の意味を民主党議員はどう理解しているのだろうか?野田総理のいう「適材適所」とはどういうことなのか?まるで国家国民無視の政権維持ゲームをやっているように思えてならない。

いずれにしても日本をこんな政権に託すわけにはいかない。

一刻も早く交代すべきだ。